一般社団法人
全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会
NEWS
2026.05.07

【農水省】
輸出された日本産農林水産物・食品の各国・地域における水際検査結果等
(2026年5月)の情報共有

今回は、輸出された日本産農林水産物・食品の各国・地域における水際検査結果等(2026年5月)の情報共有です。

農林水産省より、各国・地域における水際検査結果等(2026年5月)の情報共有がありましたのでお知らせします。

・・・・・・【農林水産省からのメール】・・・・・・・・・・・・・

農林水産省から、主な輸出先国・地域(以下「輸出先」といいます。) で最近公表された、日本産農林水産物・食品(以下「日本産食品」といいます。)の水際検査結果等についてお知らせいたします。

1.中国(日本産食品の違反件数14件、2026年2月)

・日本産食品の違反件数は全452件中14件(参考:2026年1月は全629件中36件)で、国・地域別で違反件数が多かったのは上位から米国(46件)、ブラジル(35件)、ロシア(33件)。

・日本の違反14件のうち、上海税関におけるものが10件で最多。次いで深セン税関の4件。

・公表されている不合格理由は、「賞味期限の食品安全国家標準不適合」が4件で最多。

≪注意≫

・中国では、10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、長野、新潟)から輸出されるすべての食品・飼料等(新潟県産精米を除く)について、輸入停止措置が講じられています(10都県以外については農水省HPを参照)。

https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/attach/pdf/hukushima_kakukokukensa-85.pdf

・上記10都県以外で製造された製品であっても、10都県を通過したことを理由として、中国税関において輸入不可とされた事案が発生しています。輸出の際にはご注意ください。

・中国の輸入食品海外製造企業登録管理システム(国際貿易シングルウィンドウ)に登録されている製造者等の名称、住所等の情報と、産地証明書記載内容が正確に一致していないこと、また産地証明書の主要加工原料の産地及び経路が正確に記載されていないことを理由に通関が認められない事例が発生しています。

 証明書申請の際は、登録された情報と正確に一致していることを十分にご確認ください。

・中国側より、中国食品安全国家基準に適合しない原材料及び添加物の使用など、製造加工工程に問題のある一部の食品生産企業について、当該企業からの輸入を一時停止するとの通達がありました。輸出にあたっては上記国家基準及び関連法令を再確認のほどお願いいたします。

(ご参考:中国海関総署輸出入食品安全局HP)

http://jckspj.customs.gov.cn/spj/xxfw39/fxyj47/4677516/index.html

2.台湾(日本産食品の違反件数6件、2026年3月)

・公表された66件の違反のうち、日本産食品の違反は6件。内訳は、農薬残留量基準違反4件(きんかん1件(スピロメシフェン)、いちご1件(シフルメトフェン)、メロン1件(イプロジオン)、抹茶粉1件(テトラニリプロール))及び重金属基準超過2件(あん肝1件、ホタルイカ1件(いずれもカドミウム)) 。

≪注意≫

・日本産いちごの残留農薬基準値超過が頻発しているため、衛生福利部食品薬物管理署は2026年5月31日までの間、日本産いちごの輸入検査において全ロット検査(検査費用は台湾当局負担)を行う旨を発表しています。また、残留農薬基準値超過が確認された一部の事業者に対しては、上記期間に関わらず輸入申請者による検査経費負担での全ロット検査が行われています。

・日本産かんきつ(きんかん、うんしゅうみかん等)について、残留農薬基準値超過が確認された事業者に対しては、輸入申請者による検査経費負担での全ロット検査が行われています。

・2025年の不合格事案の発生状況を踏まえ、2026年は以下の日本産の品目について検査を強化することを発表しています。

(検査強化品目)

いちご、うんしゅうみかん、その他かんきつ類、メロン(以上、残留農薬基準違反)、乳幼児用菓子、冷凍いわし・にしん類小魚(以上、重金属含有量基準違反)

(台湾衛生福利部HP)

https://www.fda.gov.tw/TC/siteContent.aspx?sid=2409

青果物の継続的かつ安定的な輸出を推進していくため、輸出に取り組む事業者の皆様におかれては、台湾の残留農薬基準の確認・順守をお願いいたします。

(農林水産省HP:残留農薬基準値に関する情報)

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/zannou_kisei.html

・このように青果物で残留農薬基準値超過が頻発しており、みなさまにおかれましては、台湾向けの生産方法を採用している園地から調達されるよう、改めて確認をお願いします。

3.香港(日本産食品の違反件数なし、2026年3月)

・同期間において、公表された違反はありませんでした。

≪注意≫

・輸入停止品の輸出や必要な書類の不備により、香港税関において輸入不可とされた事案が発生しておりますので、各輸出業者におかれては、香港側の輸入業者と十分に連絡をとり、適切に対応するようにしてください。

4.韓国(日本産食品の違反件数なし、2026年3月)

・食品医薬品安全処から公表された違反はありませんでした。

5.タイ(日本産食品の違反件数0件、2026年3月)

・同期間において、公表された違反はありませんでした。

6.ベトナム

○お知らせ

 ベトナム政府は1月末に施行した、食品安全管理の新政令(46/2026/ND-CP、以下、政令46号)をめぐる運用混乱を受け、同政令の適用を2026年4月15日まで一時効力を停止していました。今回新たに来年7月の改正食品安全法施行まで停止期間の延長を公表しました。停止期間中は、2018年2月2日付の政府政令第15/2018/NĐ-CPが引き続き有効となります。

 農林水産省では詳細について引き続き情報収集をしています。詳細が判明した際は改めて周知しますが、各輸出業者におかれては、ベトナム側の輸入業者と十分連絡を取り、留意するようお願いします。

https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/04/f179bf61922871d5.html

7.米国(日本産食品の違反件数6件、2026年3月)

・公表された日本産食品の違反は6件。内訳は、未承認着色料の使用2件(ごぼう及びしょうが)及び食品として不適格4件(フルーツゼリー)。

8.EU(日本産食品の違反件数2件、2026年3月)

・公表された日本産食品の違反は2件。内訳は、残留農薬基準値超過1件(抹茶)及び輸入手続の不備1件(抹茶粉末)。

○お知らせ

フランス及びEUによる特定の農薬を使用した食品の輸入措置について

フランスは、2026年1月、健康上のリスクがあるとして、EUで使用が禁止されている5つの有効成分(グルホシネート、カルベンダジム、ベノミル、チオファネートメチル及びマンコゼブ)の残留した食品の輸入及び販売を一時停止する、フランス独自の措置を省令で規定し、同月8日付で公布しました。

オレンジなどのかんきつ、メロン、ぶどう、いちご、もも、大豆、小麦等の41品目及びその加工品を輸出する事業者のみなさまにおかれては、ご留意いただきますようお願いいたします。

(1)   残留農薬基準値(MRL)について

・対象となる有効成分と作物の組合せごとに適用されるMRLは以下に記載のとおりです。

(参考) https://www.jetro.go.jp/biznews/2026/01/d4503f0e888c3bb5.html

(2)   加工食品の取扱いについて

・本措置は、EUと同様、対象作物に加えて当該作物を原料として含む加工食品についても適用されます。

・加工食品のMRLは、EUと同様に加工係数(processing factor)が考慮されます。この加工係数の算定及び適用方法はEU規則((EC)396/2005)の第20号に示されている考え方に基づいて行われます。[1]

(参考)https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=CELEX%3A02005R0396-20260307

(3)   規制対象農薬の今後の取扱いについて

・EUは、本措置の規制対象であるカルベンダジム、ベノミル、チオファネートメチルについて、MRLを定量下限に引き下げる改正案を本年2月に公表しており、今後のEU内での一定の審査・手続きの後、施行されると見込まれます。また、グルホシネート、マンコゼブについては現時点で措置を講じていません。この2剤については、EUにおいてリスク評価や分析方法の整備を実施中です。

・フランスが上記のEUの動きに関連して独自の措置を見直すような動きは見受けられません。一方、今後、対象農薬を拡大する動きについても、現時点では把握されていません。

[1] 加工係数の定義:加工係数=加工後の食品の残留濃度÷加工前の原材料の残留濃度

濃縮(一般的な例:乾燥、抽出):係数は1より大きくなる

希釈・除去(一般的な例:皮むき、煮沸、精米):係数は1より小さくなる

※          欧州食品安全機関(EFSA)が公表している加工係数が原則使用されます(https://zenodo.org/records/15363279(「Annex D_DB_Processing_v5.xlsx」を参照))。ただし、特定の製品の加工工程を考慮してほしい場合、事業者は科学的なデータを提出でき、当局が妥当と判断した場合には、加工係数の評価において反映されます。

National thresholds by matrix/substance pair for application of the Order, expressed in mg/kg

(1) Commodity (English)

(2) Carbendazim and benomyl (mg/kg)

(3) Thiophanate-methyl (mg/kg)

(4) Glufosinate expressed as the sum of glufosinate, N-acetyl-glufosinate and MPPA, expressed as glufosinate (mg/kg)*      

(5) Mancozeb – threshold retained for dithiocarbamates, expressed as CS2 (including mancozeb, maneb, metiram, propineb, thiram and ziram) (mg/kg)**

(6) Matrix code under Regulation (EC) 396/2005

*In accordance with the residue definition under Regulation (EC) No 396/2005.

**If the threshold is exceeded, a producer attestation regarding use(s) on the commodity is requested. In parallel, a more specific confirmatory analysis is carried out by a third-party laboratory.

(1) Algae and prokaryotic organisms (2) – (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0290000

(1) Grapefruits (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0110010

(1) Oranges (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0110020

(1) Lemons (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0110030

(1) Limes (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0110040

(1) Clementines/mandarins (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0110050

(1) Table grapes (2) 0.010 (3) – (4) – (5) 0.020 (6) 0151010

(1) Wine grapes (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0151020

(1) Blackcurrants (2) – (3) – (4) – (5) 0.020 (6) 0154030

(1) Strawberries (2) – (3) – (4) – (5) 0.020 (6) 0152000

(1) Soybean seeds (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0401070

(1) Barley (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0500010

(1) Oats (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0500050

(1) Rye (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0500070

(1) Wheat (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0500090

(1) Apples (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0130010

(1) Pears (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0130020

(1) Quinces (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0130030

(1) Medlars (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0130040

(1) Loquats (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0130050

(1) Other pome fruits (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0130990

(1) Apricots (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0140010

(1) Cherries (sweet) (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0140020

(1) Peaches (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0140030

(1) Plums (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0140040

(1) Mangoes (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) 0.020 (6) 0163030

(1) Papayas (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) 0.020 (6) 0163040

(1) Tomatoes (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0231010

(1) Aubergines / eggplants (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0231030

(1) Cultivated mushrooms (2) 0.010 (3) – (4) – (5) – (6) 0280010

(1) Melons (2) – (3) 0.010 (4) – (5) 0.020 (6) 0233010

(1) Pumpkins (2) – (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0233020

(1) Watermelons (2) – (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0233030

(1) Peppers (2) – (3) – (4) – (5) 0.020 (6) 0231020

(1) Brussels sprouts (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0242010

(1) Okra (2) 0.010 (3) 0.010 (4) – (5) – (6) 0231040

(1) Beans (with pods) (2) 0.010 (3) – (4) – (5) – (6) 0260010

(1) Peas (with pods) (2) 0.010 (3) – (4) – (5) – (6) 0260030

(1) Lettuces (2) – (3) – (4) – (5) 0.020 (6) 0251020

(1) Potatoes (2) – (3) – (4) 0.063 (5) 0.020 (6) 0211000

(1) Avocados (2) – (3) – (4) – (5) 0.020 (6) 0163010

9.豪州(日本産食品の違反件数0件、2026年2月)

・同期間において、公表された違反はありませんでした。

≪注意≫

・中国、香港、韓国、マカオ、ロシアは原発事故に関連する輸入規制を措置しています。規制措置の内容、証明書の申請手続き等については、以下のページをご覧ください。

https://www.maff.go.jp/j/export/e_shoumei/index.html

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以上、情報共有いたします。

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