農林水産省輸出・国際局輸出支援課、国際地域課及び規制対策グループより、以下ご案内いたします。
・・・・・・【以下農林水産省からのメール】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
農林水産省から、主な輸出先国・地域(以下「輸出先」といいます。)で最近公表された水際検査結果についてお知らせいたします。
昨今の日本産農林水産物・食品(以下「日本産食品」といいます。)の輸出の増加に伴い、輸出先の水際検査において残留農薬や食品添加物の基準不適合並びに証明書の不備等を理由に通関できない事案が見られます。輸出先の安全規則に適合した食品を輸出することは最も重要な基本原則ですので、輸出の際は御注意くださいますようお願いいたします。
ALPS処理水の海洋放出を受けて、中国・香港・マカオ・ロシアが規制を強化しております。具体的な規制の内容については、農林水産省HPにて発信しており、随時更新する予定ですので必要に応じてご覧いただきますようお願いいたします。
https://www.maff.go.jp/j/export/e-shorisui/kaiyou_houshutsu.html
2023年11月1日から、原発関連証明書(産地証明書や放射性物質検査証明書等)の発行申請に係る添付書類等が変更となります。改正後の要綱や様式等、変更内容の詳細は農林水産省HPをご確認ください。
https://www.maff.go.jp/j/export/e_shoumei/shoumei_syorui.html
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1.中国(日本産食品の違反件数42件、2023年8月)
・日本産食品の違反件数は全229件中42件(参考:7月は全138件中22件)で、国・地域別で違反件数が多かったのは上位から日本、韓国(22件)、インドネシア(16件)。
・日本の違反42件のうち、上海税関におけるものが19件で最多。次いで寧波税関の10件。
・公表されている違反理由は、菓子や酒類などの「要求に従った証明書又は合格証明書類の未提出」に関する不合格事由が19件と最多。次いで菓子や麺類などの「表示不合格」が8件
≪注意≫
・中国では、10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、長野及び新潟)を経由したすべての食品・飼料等(新潟県産精米を除く)について、輸入停止措置が講じられています(10都県以外については農水省HPを参照)。
https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/attach/pdf/hukushima_kakukokukensa-27.pdf
・必要な書類(産地証明書等)の不備により、中国税関において輸入不可とされた事案が発生しておりますので、各輸出業者におかれては、中国側の輸入業者と十分に連絡をとり、適切に対応するようにしてください。
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2.台湾(日本産食品の違反件数7件、2023年8月)
・公表された83件(うち容器包装基準違反6件含む)の違反のうち、日本産食品の違反件数は7件。
・内訳は、残留農薬基準違反6件(レタス中のクロチアニジン、フルベンジアミド、ルフェヌロン及びペンチオピラド1件、水菜中のフロニカミド1件、青ジソ中のイミダクロプリド及びペンチオピラド1件、メロン中のフェントエート1件、水菜中のフロニカミド及びフルフェノクスロン1件、すだち中のイプロジオン1件)、食品添加物規格基準1件(フルーツジュース中のパラオキシ安息香酸1件)。
≪注意≫
・今シーズンのブドウの残留農薬基準違反は4件となっています(5月及び6月に各1件、10月に2件)。
・輸出に取り組む事業者の皆様におかれては、台湾の残留農薬基準の確認・順守をお願いいたします。
※今シーズンの基準違反の農薬:シクラニリプロール3件、シアノピラフェン1件
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/zannou_kisei.html
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3.香港(日本産食品の違反件数9件、2023年9月23日~10月16日(速報))
・公表されている違反理由は、処理水放出に伴う規制(10都県産水産物の輸入停止)違反6件(シバエビ、ウニ、昆布、巻きずしの海苔、生鮮ホタテ及び海藻が各1件)、放射性物質検査証明の不備1件(冷凍手羽肉)、福島県産の野菜や果物等の輸入停止違反2件(栗の葉及び柿の葉が各1件)。
≪注意≫
・8月24日以降、10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、長野及び新潟)で収穫、製造、加工、包装された水産物(生きている、冷凍、冷蔵、乾燥、またはその他の方法で保存されたすべての水産物)、海塩、海藻(加工品を含む)について、輸入停止となっています
https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/attach/pdf/hukushima_kakukokukensa-28.pdf
・ALPS処理水の放出に伴う規制が講じられる以前より、香港では、茨城・栃木・群馬・千葉の各県産の野菜や果物等の輸入に当たっては、放射性物質検査証明及び輸出事業者証明の添付を、福島・茨城・栃木・群馬・千葉の各県産の食肉及び家禽卵の輸入に当たっては放射性物質検査証明の添付を求められています。また、福島県産の野菜や果物等については、引き続き輸入停止となっています。
・輸入停止品の輸出や必要な書類の不備により、香港税関において輸入不可とされた事案が発生しておりますので、各輸出業者におかれては、香港側の輸入業者と十分に連絡をとり、適切に対応するようにしてください。
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4.その他
○韓国(日本産食品の違反件数2件、2023年8月)
・健康食品(ビタミンDの基準値超過1件)、加工食品(タンパク質の基準不適合1件)
○米国(日本産食品の違反件数18件、2023年9月)
・麺類(製造工程表の未提出12件)、海苔製品(残留農薬基準違反3件)、栄養補助食品(不適切表示2件)、エノキタケ(リステリア菌含有疑い1件)
〇EU(日本産食品の違反件数1件、2023年9月)
・緑茶(残留農薬基準違反(フェンブコナゾール、ジチオカルバメート)1件)
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(参考:農水省HP)
・輸出先当局による水際検査結果(輸出先当局のHPへのリンク)
https://www.maff.go.jp/j/yusyutu_kokusai/mizugiwa_kekka.html
・諸外国・地域への輸出に関する手続き・制度に関する情報
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_process/index.html
・植物検疫:輸出に関する情報
https://www.maff.go.jp/pps/j/search/detail.html#yusyutu
・動物検疫:日本から輸出される食肉等の受入れ状況一覧
https://www.maff.go.jp/aqs/hou/require/export_meat_list.html
(お問合せ先)
以下の農水省HPを御参照ください。
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_soudan/