農林水産省輸出・国際局輸出支援課、国際地域課及び規制対策グループより、定期的にご案内しております、輸出された日本産農林水産物・食品の各国・地域における水際検査結果に関するお知らせがありましたので、共有いたします。
GFP会員企業の皆様におかれましては、以下の案内をご覧いただき、輸出に際してご参考にしてください。
(以下案内文)
農林水産省から、主な輸出先国・地域(以下「輸出先」といいます。)で最近公表された水際検査結果についてお知らせいたします。
昨今の日本産農林水産物・食品(以下「日本産食品」といいます。)の輸出の増加に伴い、輸出先の水際検査において残留農薬や食品添加物の基準不適合並びに証明書の不備等を理由に通関できない事案が見られます。輸出先の安全規則に適合した食品を輸出することは最も重要な基本原則ですので、輸出の際は御注意くださいますようお願いいたします。
ALPS処理水の海洋放出を受けて、中国・香港・マカオ・ロシアが規制を強化しております。
https://www.maff.go.jp/j/export/e-shorisui/kaiyou_houshutsu.html
2023年11月1日から、原発関連証明書(産地証明書や放射性物質検査証明書等)の発行申請に係る添付書類等が変更となりました。改正後の要綱や様式等、変更内容の詳細は農林水産省HPをご確認ください。
https://www.maff.go.jp/j/export/e_shoumei/shoumei_syorui.html
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1.中国(日本産食品の違反件数54件、2023年10月)
・日本産食品の違反件数は全246件中54件(参考:9月は全294件中16件)で、国・地域別で違反件数が多かったのは上位から日本(54件)、台湾(20件)、ベルギー(18件)。
・日本の違反54件のうち、黄埔税関におけるものが19件で最多。次いで上海税関の17件。
・公表されている違反理由は、清涼飲料やインスタントコーヒー等の「貨物証明書の不一致」に関する不合格事由が20件と最多。次いで菓子等の「賞味期限超過」が14件。
≪注意≫
・中国では、10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、長野及び新潟)を経由したすべての食品・飼料等(新潟県産精米を除く)について、輸入停止措置が講じられています(10都県以外については農水省HPを参照)。
https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/attach/pdf/hukushima_kakukokukensa-27.pdf
・必要な書類(産地証明書等)の不備により、中国税関において輸入不可とされた事案が発生しておりますので、各輸出業者におかれては、中国側の輸入業者と十分に連絡をとり、適切に対応するようにしてください。
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2.台湾(日本産食品の違反件数8件、2023年10月)
・公表された62件(うち容器包装基準違反1件含む)の違反のうち、日本産食品の違反件数は8件(いずれも残留農薬基準違反)。
・内訳は、ナシ中のジクロルプロップ(2件)、モモ中のクロルピリホス(1件)、ブドウ中のシクラニリプロール(2件)、メロン中のフェニトロチオン(1件)、ユズ中のテブコナゾール(1件)及び青ジソ中のペンチオピラド(1件)。
≪注意≫
・台湾向けイチゴについて、昨シーズンは残留農薬基準違反が頻発しておりました(2022年12月~2023年5月で合計25件)。輸出に取り組む事業者の皆様におかれては、台湾の残留農薬基準の確認・順守をお願いいたします。
(農水省HP:残留農薬基準値に関する情報)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/zannou_kisei.html
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3.香港(日本産食品の違反件数1件、2023年11月16日~11月30日)
・公表されている違反理由は、処理水放出に伴う規制(10都県産水産物の輸入停止)違反1件(かつお節6パック)。
≪注意≫
・8月24日以降、10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、長野及び新潟)で水揚げ、製造、加工、包装された水産物(生きている、冷凍、冷蔵、乾燥、またはその他の方法で保存されたすべての水産物)、海塩、海藻(加工品を含む)について、輸入停止となっています
https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/attach/pdf/hukushima_kakukokukensa-61.pdf
・ALPS処理水の放出に伴う規制が講じられる以前より、香港では、茨城・栃木・群馬・千葉の各県産の野菜や果物等の輸入に当たっては、放射性物質検査証明及び輸出事業者証明の添付を、福島・茨城・栃木・群馬・千葉の各県産の食肉及び家禽卵の輸入に当たっては放射性物質検査証明の添付を求められています。また、福島県産の野菜や果物等については、引き続き輸入停止となっています。
・輸入停止品の輸出や必要な書類の不備により、香港税関において輸入不可とされた事案が発生しておりますので、各輸出業者におかれては、香港側の輸入業者と十分に連絡をとり、適切に対応するようにしてください。
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4. 米国(日本産食品の違反件数12件、2023年11月)
・即席麺(不適切表示3件)、炭酸飲料(不適切表示1件)、ガム(未承認着色料の使用1件)、ショウガ製品(未承認着色料の使用1件)、キャンディー(不適切表示2件)、大根製品 (不適切表示4件)
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5.その他
〇EU(日本産食品の違反件数3件、2023年11月)
・菓子類(検査もれ1件、不適切表示及び義務的書面添付なし2件)
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(参考:農水省HP)
・輸出先当局による水際検査結果(輸出先当局のHPへのリンク)
https://www.maff.go.jp/j/yusyutu_kokusai/mizugiwa_kekka.html
・諸外国・地域への輸出に関する手続き・制度に関する情報
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_process/index.html
・植物検疫:輸出に関する情報
https://www.maff.go.jp/pps/j/search/detail.html#yusyutu
・動物検疫:日本から輸出される食肉等の受入れ状況一覧
https://www.maff.go.jp/aqs/hou/require/export_meat_list.html
※家きん肉や食用殻付き卵等については、日本国内における高病原性鳥インフルエンザ発生のため一部輸出できない国・地域があります。詳細は動物検疫所のHPを御確認ください。
https://www.maff.go.jp/aqs/topix/exkakin_teishi.html
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ーお問合せ先ー
以下の農水省HPを御参照ください。
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_soudan/