一般社団法人
全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会
NEWS
2024.02.02

【輸出の際の参考情報】輸出された日本産農林水産物・食品の各国・地域における水際検査結果について

農林水産省輸出・国際局輸出支援課、国際地域課及び規制対策グループより、定期的にご案内しております、輸出された日本産農林水産物・食品の各国・地域における水際検査結果に関するお知らせがありましたので、共有いたします。

(以下案内文)

農林水産省から、主な輸出先国・地域(以下「輸出先」といいます。)で最近公表された水際検査結果についてお知らせいたします。

昨今の日本産農林水産物・食品(以下「日本産食品」といいます。)の輸出の増加に伴い、輸出先の水際検査において残留農薬や食品添加物の基準不適合並びに証明書の不備等を理由に通関できない事案が見られます。輸出先の安全規則に適合した食品を輸出することは最も重要な基本原則ですので、輸出の際は御注意くださいますようお願いいたします。

ALPS処理水の海洋放出を受けて、中国・香港・マカオ・ロシアが規制を強化しております。
https://www.maff.go.jp/j/export/e-shorisui/kaiyou_houshutsu.html

1.中国(日本産食品の違反件数49件、2023年11月)
・日本産食品の違反件数は全182件中49件(参考:10月は全246件中54件)で、国・地域別で違反件数が多かったのは上位から日本(49件)、ベトナム(19件)、米国(16件)。
・日本の違反49件のうち、天津税関におけるものが33件で最多。次いで黄埔税関の6件。
・公表されている違反理由は、菓子類などの「表示不合格」が34件と最多。次いで醤油、ビール等の「検査検疫許可の未取得」が6件。

≪注意≫
・中国では、10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、長野及び新潟)を経由したすべての食品・飼料等(新潟県産精米を除く)について、輸入停止措置が講じられています(10都県以外については農水省HPを参照)。
https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/attach/pdf/hukushima_kakukokukensa-27.pdf

・必要な書類(産地証明書等)の不備により、中国税関において輸入不可とされた事案が発生しておりますので、各輸出業者におかれては、中国側の輸入業者と十分に連絡をとり、適切に対応するようにしてください。

2.台湾(日本産食品の違反件数1件、2023年11月)
・公表された67件の違反のうち、日本産食品の違反件数は1件(残留農薬基準違反)で、ユリ根中のフルアジナム1件。

≪注意≫
・台湾向けいちごについて、昨年12月以降の残留農薬基準違反事例を受け、衛生福利部食品薬物管理署は6社の輸出事業者からの日本産生鮮いちごの輸入検査申請の受理を2024年1月12日から2月11日まで一時停止することを公表しました。また、この期間中に新たに不合格が出た場合はその輸出事業者に係る輸入検査申請の受理についても一時停止するとしています。輸出に取り組む事業者の皆様におかれては、台湾の残留農薬基準の確認・順守をお願いいたします。

(農水省HP:残留農薬基準値に関する情報)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/zannou_kisei.html

3.香港(日本産食品の違反件数2件、2023年12月1日~12月31日)
・公表されている違反理由は、処理水放出に伴う規制(10都県産水産物の輸入停止) 違反2(冷蔵ホタテ、冷蔵カニ肉)。

≪注意≫
・8月24日以降、10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、長野及び新潟)で水揚げ、製造、加工、包装された水産物(生きている、冷凍、冷蔵、乾燥、またはその他の方法で保存されたすべての水産物)、海塩、海藻(加工品を含む)について、輸入停止となっています
https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/attach/pdf/hukushima_kakukokukensa-61.pdf

・ALPS処理水の放出に伴う規制が講じられる以前より、香港では、茨城・栃木・群馬・千葉の各県産の野菜や果物等の輸入に当たっては、放射性物質検査証明及び輸出事業者証明の添付を、福島・茨城・栃木・群馬・千葉の各県産の食肉及び家禽卵の輸入に当たっては放射性物質検査証明の添付を求められています。また、福島県産の野菜や果物等については、引き続き輸入停止となっています。

・輸入停止品の輸出や必要な書類の不備により、香港税関において輸入不可とされた事案が発生しておりますので、各輸出業者におかれては、香港側の輸入業者と十分に連絡をとり、適切に対応するようにしてください。

4.韓国(日本産食品の違反件数1件、2023年11月)
・キャンディー(乳酸菌数に関する不適合事例)

5. 米国(日本産食品の違反件数4件、2023年12月公表分)
 ・ホタテ(サルモネラ菌汚染の可能性)、栄養食品(不適切表示1件)、非炭酸ソフトドリンク(非衛生環境での生産の疑い2件)

(参考:農水省HP)
・輸出先当局による水際検査結果(輸出先当局のHPへのリンク)
https://www.maff.go.jp/j/yusyutu_kokusai/mizugiwa_kekka.html

・諸外国・地域への輸出に関する手続き・制度に関する情報
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_process/index.html

・植物検疫:輸出に関する情報
https://www.maff.go.jp/pps/j/search/detail.html#yusyutu

・動物検疫:日本から輸出される食肉等の受入れ状況一覧
https://www.maff.go.jp/aqs/hou/require/export_meat_list.html

※家きん肉や食用殻付き卵等については、日本国内における高病原性鳥インフルエンザ発生のため一部輸出できない国・地域があります。詳細は動物検疫所のHPを御確認ください。
https://www.maff.go.jp/aqs/topix/exkakin_teishi.html

(お問合せ先)
以下の農水省HPを御参照ください。
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_soudan/ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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