一般社団法人
全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会
NEWS
2024.03.01

【情報提供】輸出された日本産農林水産物・食品の各国・地域における水際検査結果

農林水産省輸出・国際局規制対策グループから、主な輸出先国・地域で最近公表された水際検査結果等についてお知らせいたします。

~~~案内文~~~

昨今の日本産農林水産物・食品(以下「日本産食品」といいます。)の輸出の増加に伴い、輸出先の水際検査において残留農薬や食品添加物の基準不適合並びに証明書の不備等を理由に通関できない事案が見られます。輸出先の安全規則に適合した食品を輸出することは最も重要な基本原則ですので、輸出の際は御注意くださいますようお願いいたします。

ALPS処理水の海洋放出を受けて、中国・香港・マカオ・ロシアが規制を強化しております。
https://www.maff.go.jp/j/export/e-shorisui/kaiyou_houshutsu.html

1.中国(日本産食品の違反件数61件、2023年12月)
・公表された234件の違反のうち、日本産食品の違反件数は61件(参考:11月は全182件中49件)で、国・地域別で違反件数が多かったのは上位から日本(61件)、韓国(36件)、タイ (33件)。
・日本の違反61件のうち、天津税関におけるものが40件で最多。次いで寧波税関の7件。
・公表されている違反理由は、菓子類などの「表示不合格」に関する不合格事由が42件と最多。次いでビール等の「証明書不合格」が8件。
≪注意≫
・中国では、10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、長野及び新潟)を経由したすべての食品・飼料等(新潟県産精米を除く)についても、輸入停止措置が講じられています(10都県以外については農水省HPを参照)。
https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/attach/pdf/hukushima_kakukokukensa-27.pdf
・必要な書類(産地証明書等)の不備により、中国税関において輸入不可とされた事案が発生しておりますので、各輸出業者におかれては、中国側の輸入業者と十分に連絡をとり、適切に対応するようにしてください。

2.台湾(日本産食品の違反件数10件、2023年12月)
・公表された61件の違反のうち、日本産食品の違反件数は10件。内訳は、残留農薬基準超過6件(いちご中のアセタミプリド及びアセキノシル代謝物2件、フロニカミド1件。メロン中のニテンピラム1件。キンカン中のイプロジオン1件。キウイ中のアセタミプリド、カルベンダジム、ジノテフラン及びメチダチオン1件)、重金属等汚染物質基準違反3件(白エビ中のカドミウム1件、バショウカジキ中のカドミウム1件、タラ中の揮発性塩基窒素1件)、動物用薬品基準違反1件(カンパチ中のクリスタルバイオレット1件)。
・台湾向けいちごについて、昨年12月以降の残留農薬基準超過事例を受け、衛生福利部食品薬物管理署は水際検査で残留農薬基準超過が確認された場合、当該輸出事業者からの日本産生鮮いちごの輸入検査申請の受理を一定期間停止する措置を実施しています。輸出に取り組む事業者の皆様におかれては、台湾の残留農薬基準の確認・順守をお願いいたします。

(農水省HP:残留農薬基準値に関する情報)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/zannou_kisei.html

3.香港(日本産食品の違反件数2件、2024年1月1日~1月31日)
・公表された違反は2件(冷凍ホタテ、かつおのけずりぶし)。違反理由は、処理水放出に伴う規制(10都県産水産物の輸入停止関連)。
≪注意≫
・8月24日以降、10都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、長野及び新潟)で水揚げ、製造、加工、包装された水産物(生きている、冷凍、冷蔵、乾燥、またはその他の方法で保存されたすべての水産物)、海塩、海藻(加工品を含む)について、輸入停止となっています。
https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/attach/pdf/hukushima_kakukokukensa-61.pdf
・ALPS処理水の放出に伴う規制が講じられる以前より、香港では、茨城・栃木・群馬・千葉の各県産の野菜や果物等の輸入に当たっては、放射性物質検査証明及び輸出事業者証明の添付を、福島・茨城・栃木・群馬・千葉の各県産の食肉及び家禽卵の輸入に当たっては放射性物質検査証明の添付を求められています。また、福島県産の野菜や果物等については、引き続き輸入停止となっています。
・輸入停止品の輸出や必要な書類の不備により、香港税関において輸入不可とされた事案が発生しておりますので、各輸出業者におかれては、香港側の輸入業者と十分に連絡をとり、適切に対応するようにしてください。

4.韓国(日本産食品の違反件数2件、2023年12月)
・栄養食品(成分に関する不適合等事例が2件)

5.シンガポール
・シンガポール当局からの情報によれば、2023年7月から12月までの間、衛生証明書の添付が必要な冷凍牡蠣、冷凍カニ肉及びふぐについて同証明書の添付がなかった件が各1件ずつあったとのこと。
≪注意≫
・シンガポール向け水産物の輸出にあたっては以下の点に留意必要です。各輸出業者におかれては、シンガポール側の輸入業者と十分に連絡をとり、適切に対応するようにしてください。
シンガポール向け水産食品(ふぐ、活牡蠣)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/hq/i-4/yusyutu_shinsei_asia.html#singapore_seafood
シンガポールにおける牡蠣の輸入検疫について
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/singapore.html
我が国からの水産物・水産加工品の輸出に必要な手続き(国・地域別一覧表)(令和5年11月24日現在)
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kakou/export/attach/pdf/exporttetsuzuki-11.pdf

6. 米国(日本産食品の違反件数1件、2024年1月公表分)
・ハーブ・植物(不適切表示1件)

(参考:農水省HP)
・輸出先当局による水際検査結果(輸出先当局のHPへのリンク)
https://www.maff.go.jp/j/yusyutu_kokusai/mizugiwa_kekka.html
・諸外国・地域への輸出に関する手続き・制度に関する情報
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_process/index.html
・植物検疫:輸出に関する情報
https://www.maff.go.jp/pps/j/search/detail.html#yusyutu
・動物検疫:日本から輸出される食肉等の受入れ状況一覧
https://www.maff.go.jp/aqs/hou/require/export_meat_list.html

※家きん肉や食用殻付き卵等については、日本国内における高病原性鳥インフルエンザ発生のため一部輸出できない国・地域があります。詳細は動物検疫所のHPを御確認ください。
https://www.maff.go.jp/aqs/topix/exkakin_teishi.html

(お問合せ先)
以下の農水省HPを御参照ください。
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/e_soudan/

■お問合せ先
農林水産省輸出・国際局規制対策グループ
担当者:海外対策室
代表:03-3502-8111(内線3431)
ダイヤルイン:03-6744-1776

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